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【本日のコラム】

「擁壁」について

擁壁とは壁のような構造物で、高低差のある土地などで土砂が崩れるのを防ぐために、斜面を固めた壁のことです。住宅地や公園などの造成地によく見られます。

擁壁の強度を保つためには、水はけが重要です。土地が水を含むと重量が増えて擁壁に圧力がかかり、崩れる原因となります。その為、２m以上の高さの擁壁には、３㎡あたり１カ所の割合で水抜きを設置することが義務付けられています。しかし、擁壁の強度や地盤の状況により、水抜き穴をもっと多く設置した方が良い場合もあります。この水抜きは擁壁の強度を保つために欠かせない重要な要素ですので、ご自宅が擁壁の上に建っている場合には、定期的に点検して水抜き穴が詰まっていないかを確認することが大切です。亀裂や変形などの擁壁の劣化が進んだときの改修は、一度建物を解体しなければできなくなる場合があります。

（擁壁の種類の例）

　　・L型擁壁

　　　　　鉄筋コンクリート造擁壁の一種です。

　　　　　L型擁壁は、地盤下の敷地側にL字の底部分を設置するので、敷地ギリギリに設置　　

　　　　　できる特徴があります。

　　・ブロック積擁壁

　　　　　ブロックを組み合わせて壁を作る擁壁です。

　　　　　擁壁の裏側をコンクリート等で固めながらブロックを積み上げます。

　　　　　敷地側に斜めに積み上げていくという特徴があります。

　　　　　お城の石垣のようなイメージです。

　　・補強土壁

　　　　　盛土内に補強材を敷設して壁面を作ります。

　　　　　垂直に近い壁面を構築でき、耐震性に優れる特徴があります。

　　　　　使用する素材や用途に制限があり、補修が難しい点があります。

 

 

 

 

 

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